銀座で味わうイタリアのクリスマス - 伝統と美食の饗宴
光と祈りに包まれるイタリアのクリスマス
イタリアのクリスマスは、12月8日の「聖母無原罪の日」から静かに幕を開けます。この日を皮切りに、街は次第に祝祭の光に包まれ、1月6日の「公現祭（エピファニア）」まで約一ヶ月にわたって続く長い祝祭期間が始まります。煌めくイルミネーションが街路を彩り、各地で開かれるクリスマスマーケットには人々の笑顔と賑わいが溢れます。
しかし、イタリアのクリスマスの本質は、華やかな装飾だけにあるのではありません。ヴァチカンをはじめとする全国の教会で執り行われるミサは、祝祭の喧騒の中に厳かな祈りの時間をもたらします。光と静けさ、祝祭と信仰が見事に調和するこの期間、イタリアの人々は家族や親戚と共に食卓を囲み、プレゼントを交換しながら心豊かな時間を過ごします。まるで一編の物語のような温かなひとときが、この国のクリスマスの真髄なのです。

イタリア料理の構成美が織りなす至高の体験

Sun‐mi高松イタリア料理サントウベルトスのクリスマスコース

Stuzzichini 前菜の前に小さなお楽しみ
Antipasti Freddi Carpaccio di Otata Affumicata con Caviale, Arancia e Puntarelle
真鯛の自家製スモークカルパッチョ　キャビア、オレンジとプンタレッレ
Antipasti Caldi Latte di Merluzzo alla Mugnaia con Salsa di Tartifo
白子のムニエル　トリュフソース
Primi Piatti Tortellini in Consommé
コンソメスープに入ったトルテリーニ
Pappardelle con Astice
オマール海老のパッパルデッレ
Secondi Piatti Il Pesce Kinmedai Sauté con Salsa al Vino Bianco alle Erbe Sromatiche
金目鯛の鱗焼き　白ワインと香草のソース
La Carne Filetto di Bue alla Griglia con Salsa ai Frutti di Bosco
黒毛和牛フィレ肉のグリル　ベリーソース
Dolci Dolci di Natale 特製クリスマス　ドルチェ
Pane della Casa 自家製パン
Caffè o Te, Biscotti 食後のお飲み物　ビスコッテ

 


イタリアの食文化において、特に祝祭の場では「順序立てた構成美」が極めて重要視されています。当店のクリスマスコースは、この伝統的な哲学を忠実に体現しながら、最高級の食材を惜しみなく用いた特別な構成となっています。
食事は「Stuzzichini」と呼ばれる小さな一口から始まります。これは前菜の前に供される、いわば「食欲を呼び覚ます序章」であり、イタリアならではの繊細な心配りが感じられる瞬間です。続く冷前菜では、真鯛の自家製スモークカルパッチョにキャビア、オレンジ、そしてローマ特産のプンタレッレを合わせた一皿をご用意しています。北イタリア発祥のカルパッチョに南の柑橘とローマの野菜を組み合わせることで、イタリア全土の豊かな食文化を一皿に凝縮しました。
温前菜には、鱈の白子をムニエルに仕立て、トリュフの香りを添えた逸品が登場します。海の恵みと森の宝石を合わせることで生まれる贅沢なコントラストは、まさに冬のイタリアらしい味わいです。
パスタに込められた郷土の記憶
プリモ・ピアットと呼ばれるパスタ料理は、イタリア料理の心臓部です。当店では二種類のパスタをご用意しています。まず、エミリア＝ロマーニャ地方の伝統的な詰め物パスタ「トルテリーニ」を澄んだコンソメに浮かべた一品は、クリスマスの食卓に欠かせない郷土料理として、家庭的な温かさと高級感を兼ね備えています。この小さなパスタ一つひとつに込められた手仕事の技は、イタリアの食文化が大切にしてきた職人の魂を物語っています。

もう一品は、トスカーナの幅広パスタ「パッパルデッレ」に、オマール海老を合わせた華やかな逸品です。素朴な郷土パスタに海の王者を組み合わせることで、祝祭にふさわしい豪華さを演出しています。
メインディッシュに宿る伝統と革新
セコンド・ピアットでは、魚料理と肉料理の両方をお楽しみいただけます。金目鯛を鱗ごと香ばしく焼き上げ、白ワインと香草のソースで仕上げた魚料理は、イタリア料理の根幹にある「素材の持ち味を最大限に生かす」哲学を体現しています。日本の高級魚材とイタリアの調理技法が出会うことで生まれる、まさに銀座ならではの一皿です。


肉料理には、黒毛和牛フィレ肉のグリルをベリーソースで仕上げた逸品をご用意しています。イタリアには古くから肉料理に果実の酸味を合わせる伝統があり、この組み合わせが生み出す甘美な余韻は、祝祭のテーブルに華やぎをもたらします。
フィナーレを飾る甘美な時間
食事の締めくくりには、特製クリスマスドルチェをご用意しています。ミラノ発祥の発酵菓子パネットーネやヴェローナの星形ケーキパンドーロ、そしてヌガー菓子トローネなど、イタリアのクリスマスに欠かせない郷土スイーツの伝統を踏まえた、当店ならではの甘美な一皿です。
自家製パンとともに、食後の飲み物にはビスコッティを添えてお出しします。イタリアの食事は必ずパンとコーヒーで完結し、最後に小菓子を添えることで「完全な食体験」となります。この一連の流れこそが、イタリア料理の真髄なのです。


イブと当日、二つの顔を持つクリスマス
イタリアのクリスマスには、興味深い伝統があります。クリスマスイブの12月24日は肉を避け、魚介料理を中心とした質素な食事を楽しみます。特に南部では、鱈（バッカラ）やイカ、タコの煮込み、魚介パスタなどが食卓を飾ります。そして翌25日のクリスマス当日には肉料理が解禁され、仔牛のローストや鴨胸肉、ホロホロ鳥の丸焼き（ファラオーナ）といった豪華なメインが並びます。
このように、イブは質素に魚介、当日は豪華に肉料理という切り替えが、イタリアのクリスマスの大きな特徴となっています。また、地域によって重視する時間帯も異なり、北部ではクリスマスランチを、南部ではイブのディナーを最も大切にするなど、多様性に富んだ食文化が息づいています。
銀座で体験する本物のイタリア
当店のクリスマスコースは、イタリア料理の文化的構成美を忠実に守りながら、キャビア、トリュフ、オマール海老、黒毛和牛といった最高級食材を織り込み、祝祭の夜にふさわしい華やぎを演出しています。まさに「伝統と贅沢の融合」であり、イタリアのクリスマスの精神を体現する饗宴と言えるでしょう。
イタリアの長い歴史の中で培われてきた食文化は、単なる料理の技術だけでなく、家族との時間を大切にし、食事を通じて人生の喜びを分かち合う精神そのものです。宗教行事と食文化が融合し、光と静けさが調和するイタリアのクリスマスの世界を、ここ銀座の地で存分にお楽しみいただけます。
イタリアの伝統が息づく特別な空間で、心温まるクリスマスの一夜をお過ごしください。本格的なイタリアンの真髄を、ぜひ当店でお召し上がりいただきたいと思います。皆様のご来店を、心よりお待ち申し上げております。




・12/20(土)～12/25(木)期間限定【クリスマスコース S】
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・12/20(土)～12/25(木)期間限定【クリスマスコース A】
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・12/20(土)～12/25(木)期間限定【クリスマスコース B】
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・12/20(土)～12/25(木)ランチ限定【クリスマスコース C】
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