テーブルマナー マニュアル2025.08.30

テーブルマナー マニュアル

〜美しい食事の作法は、心を伝える第一歩〜
Sun-mi高松にお越しいただくお客様の中には、
「ここで初めてフランス料理をいただきました」とお話しくださる方が少なくありません。
そんな大切な“初めてのフレンチ体験”を、私たちは誇りをもってお迎えしています。
フランス料理には、料理そのものの美しさや技術だけでなく、
その場を彩る「テーブルマナー」というもう一つの“味わい”があります。
格式ある料理を楽しむには、何よりもまず安心して座り、会話を交わしながら食事ができることが大切です。
とりわけ、接待やビジネスの場では「マナーの習得」が自信に変わり、信頼を築くきっかけとなります。
また、大切な方とのデートや記念日には、スマートな振る舞いが相手への敬意と愛情を表現してくれます。
テーブルマナーは単なるルールではなく、
**円滑なコミュニケーションを生むための“心の作法”**なのです。
このマニュアルが、皆さまにとって安心してフランス料理を楽しむための手助けとなり、
そして素敵なひとときの一助となることを願っております。
🔸【基本編】テーブルマナーの心得
● 姿勢・振る舞いの基本
食事の席では、姿勢や所作がその人の印象を決める要素のひとつです。
椅子には背筋を伸ばして浅めに座りましょう。
背もたれには寄りかからず、テーブルに対してやや距離を保ち、優雅な姿勢を意識します。
肘をテーブルに置かない。
特に食事中は、両肘がつかないようにし、カトラリーを持っている手以外も丁寧に添えるよう心がけましょう。
ナプキンの扱いは、食事の開始と終了を美しく演出します。
座ったらすぐに広げるのではなく、ドリンクやアミューズが提供された頃、もしくは主賓が手にしたタイミングで膝に置くとスマートです。
食後は、ナプキンを軽くたたみ、テーブルの左奥に置くのがエレガントな締めくくりです。
● カトラリーの基本的な使い方
カトラリーの並びは、コースに合わせた“導線”です。
外側から内側へ順に使用していきます。
たとえば前菜→魚→肉→デザートという流れで、それぞれに対応するナイフとフォークが外側から内側へと並びます。
**途中の置き方は「八の字」**に。
ナイフとフォークをお皿の上に八の字型で置くと、「まだ食事中です」という意思表示になります。
食事が終わったら、ナイフとフォークは右下へ揃えて置きましょう。
時計の4時20分の角度をイメージして、揃えて静かにお皿の上へ。これが「ごちそうさまでした」のサインになります。
● 食事のテンポと周囲への配慮
ペースは同席者と合わせるのが基本。
相手の進み具合を見ながら、自分だけ早く食べ終わらないように配慮します。
早すぎても遅すぎても、テーブルのバランスが崩れてしまいます。
会話と食事の切り替えにも気配りを。
食べ物を口に含んだまま話さない、相手の話を聞くときは手を止める、など
ちょっとした所作の積み重ねが“品格”をつくります。
🔸【フランス料理 コースマナー】
〜Sun-mi高松の本格フレンチに沿った進行〜
1. アミューズ(はじまりの一皿)
一口サイズの小さな前菜です。
全員に料理が行き渡ってから、同時に手をつけるのがマナーです。
フィンガーフードの場合も、丁寧な手の使い方を心がけて。
2. 前菜(オードブル)
外側に置かれたフォーク・ナイフを使用します。
一口ずつ小さく切り分け、スマートに口元へ運びましょう。
見た目の美しさを崩さないよう、丁寧なナイフさばきが好印象です。
3. スープ
スプーンは手前から奥へとすくうように使います。
口をつける際はスプーンの側面から静かに。
音を立てず、姿勢を保ったまま飲むのがポイントです。
4. 魚料理
骨のある魚の場合は、ナイフとフォークを使って丁寧に身を外します。
万が一、口の中で小骨が見つかったら、フォークにそっと取り出し、お皿の隅に置きます。
指を使うのは避けましょう。
5. 肉料理
一度にすべて切ってしまわず、一口ずつ切ってから食べるのが基本です。
ナイフは右手、フォークは左手で持ち、安定した動きで食材を切り分けていきます。
硬い肉でも力まかせに切らず、ナイフの刃をゆっくり通して切るようにしましょう。
6. パン
パンは手でちぎって、小さく口へ運びます。
バターがある場合は、一度自分の取り皿にとってから使用。
料理のソースを拭う行為は控えめに、カジュアルな場面でのみにしましょう。
7. デザート
デザート用のスプーン・フォークを使用します。
ケーキは手前から、崩さずきれいに食べ進めること。
果物は皮や種をフォークやナイフで丁寧に取り除きます。
8. コーヒー・紅茶
カップは静かに持ち上げ、音を立てずに口元へ。
砂糖やミルクを混ぜるときは、スプーンで音を立てずに軽く回します。
使い終わったスプーンは、カップの中に残さず、ソーサーの上へ置くのが正式です。
🔸【テーブルマナーは“心の余裕”を作る】
多くのお客様が、「Sun-mi高松で初めてフランス料理を食べた」とおっしゃってくださいます。
中には、「マナーが分からなくて緊張しました」と正直な声も。
そんなお客様にこそ伝えたいのは、
テーブルマナーは緊張させるためのものではなく、“安心して食事を楽しむための知識”だということ。
マナーを知ることで、会話や料理に集中でき、相手との距離もぐっと縮まります。
大切な人とのデートでも、スマートな振る舞いはあなたの魅力を引き立てます。
ビジネスシーンでは、上品な所作が信頼を生み、自然と良好な関係づくりにつながっていきます。
テーブルマナーがもたらす「絆と会話」
料理を楽しむということは、単なる食事行為ではありません。
「ともに食卓を囲み、同じ時間を過ごす」ことが、もっとも深いコミュニケーションとなります。
正しいマナーは、相手に安心感を与え、自分自身の心にも余裕をもたらします。
それが、信頼、尊敬、思いやりといった、素敵な“絆”を育む時間を生み出すのです。
Sun-mi高松では、どなた様もリラックスしてフランス料理をお楽しみいただけるよう、
スタッフ一同、心を込めてお手伝いさせていただきます。
このマニュアルが皆さまの「美しい時間」の一助となれば幸いです。
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